手術を受ける時期
薬物療法やリハビリを十分に行っても、なお疼痛が強く日常生活の障害が強い場合に、はじめて手術療法が考えられます。つまり手術をするということは、手術以外の方法をやってみて、改善が図られない時に行う方法ということになります。そのため手術を決定する前に、薬物療法によって動作の改善が図られたか、リハビリをして自分の力で必要な動作ができるようになったか、装具をつけてみて動作の改善が図られたか、をチェックする必要があります。
上肢の手術を行う場合は、顔を洗う、歯を磨く、食事をする、下着の着脱、トイレの後始末、などに障害があるかをチェックします。
下肢の手術を行う場合は、移動動作、トイレに行く、イスやベッドから立ちがある、外出、階段の上り下り、などに障害があるかをチェックします。
脊椎の手術では、手足が痺れがあるかどうかをチェックします。
これらのチェックを経て、日常生活の中での強い障害が見られる場合に手術を考えます。そして、障害度、関節破壊度、本人の意思や意欲、社会的因子の4つを総合して手術の時期を決めます。単にX線上で関節が破壊されていたり、変形があるだけの理由で手術をするのではなく、あくまでも日常生活の障害度をもとに決めます。